三宅さんと語ったAI時代の生存戦略|低レイヤー・お祭りビジネス・Obsidian

この記事でわかること

フリーランスエンジニアの三宅さんと、AI活用・キャリア・2030年の未来像について語り合いました。現場での打席数を持つ三宅さんとの対話は、抽象的な未来論が一気に解像度を上げる時間になりました。


具体的なAI活用術と技術的課題

ラズベリーパイを用いた情報収集: 常時起動のラズベリーパイとClaude Codeを組み合わせ、AI関連ニュースを毎朝LINEに転送してチェックする仕組みを構築している。

書籍をベースにした株式投資: 購入した投資関連書籍をClaudeに学習させ、現在のチャートや財務状況から銘柄のスクリーニングや相場分析のサポートをさせている。

Figma連携における課題と対策:
Figmaのデータを直接コーディングさせると、後半のセクションで意図が崩れる(コンテキストドリフト)課題を実感している。対策として、「1セクションずつの分割」「Figmaレイヤー名へのクラス名付与(構造化)」「情報のダイエット」が有効であることを確認。

プロンプト不要論: AIの「汲み取り力」が向上したため、ガチガチのプロンプトを書くよりも、自然言語での対話(キャッチボール)やデータの渡し方(構造化)の方が重要になっている。

完全自動化への野望: サイト修正指示の解釈から、実装、納品物のアップロード、クライアント報告まで、「自分がいてもいなくてもいい状態」の構築を目指している。


エンジニアのキャリアと生存戦略(低レイヤーへのシフト)

低レイヤー層への注力: 高レイヤー(コード記述)はAIに置き換わるため、OSやハードウェアに近い低レイヤー層(コンピューティングの根幹)にシフトすることが、エンジニアとしての生存確率を高めるとの考えで一致した。

スペック駆動開発(SDD)の提唱: 文章のテクニック(プロンプト)ではなく、「厳密な仕様書(構造)」をAIに読み込ませて開発させる手法が、複雑な開発における解法となる。

リテラシーの格差: 現役エンジニアと初学者ではAIの使い方が全く異なり、リテラシーが高い人ほどAIを「部下」としてコントロールし、自らの無知を自覚している(無知の知)。


2030年の未来予測と「お祭り」の重要性

生産性の呪縛からの解放: AIとベーシックインカムにより仕事がなくなると、人間は「役割」を失い精神を病むリスクがある。

「お祭り」ビジネスの台頭: 2030年には、経済的生産性はなくても、人間を熱狂させ、精神的な生きがい(役割)を与える「お祭り(場)」を作るプロデューサーが重要になる。

非合理性の価値: 合理性を追求するAIに対し、趣味やこだわりといった人間の「非合理な情熱」こそが、AIに代替されない聖域となる。


教育プロジェクト「AI Quest」と教室運営

AI Questの展望: エンタメとしてのゲーム開発体験を通じ、初学者が「AIを動かすための構造化(低レイヤー思考)」を学べる教材として位置づける。

ターゲット層への共鳴: 「30代前後、ITへの失敗経験があるが興味はある」というペルソナに三宅さんも深く共鳴。

広告収益化の提案: 三宅さんより、AI Questに広告を貼り、自動で収益を生む「不労所得システム」としての運用の提案があった。


個人の資産管理と主観の価値(Obsidian)

主観データベースとしてのObsidian: 客観的な情報がコモディティ化する中、自分の中から出た「主観・思いつき・違和感」こそが最強の資産になる。

独自性の追求: 効率的な生産性だけでなく、「自分の脳内データベースから滲み出る独自性」を表現できるデザイナーこそが真に生き残るとの気づき。


総括

低レイヤー思考や2030年の社会像という抽象的なコンパスに、三宅さんの現場でのAIツール活用という具体的な打席数が融合し、非常に解像度の高い「未来の生き方」が浮き彫りになった対話でした。

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