RPG型IT学習の全体設計:4つのエリアを旅して”行動できる自分”を取り戻す
この記事でわかること
- 全体の旅路:4つのエリア
- 第1エリア:最初の村(生徒PC・ターミナル)
- 第2エリア:異世界(Linux環境)
- 第3エリア:外界(サーバー公開)
- 第4エリア:拡張(自動化・仕組み化)
- この設計の核心
IT学習って、なんで続かないんだろう。
たぶん、「スキルを習得しなければ」という重さのせいだと思う。
目的がぼんやりしているのに、正解を求める学習が始まってしまう。
それだと、誰だって疲れてしまう。
そこで考えてみたのが「RPG型」のアプローチ。
スキルを積むのではなく、世界を旅するようにITと出会っていく設計です。
全体の旅路:4つのエリア
| フェーズ | テーマ |
|---|---|
| 第1エリア:最初の村 | 触れる(安心) |
| 第2エリア:異世界 | 入る(理解) |
| 第3エリア:外界 | 出す(実感) |
| 第4エリア:拡張 | 動かす(設計) |
ゲームでいえば、最初から強敵と戦わせない設計です。
まず「この世界、自分でも動かせるんだ」という感覚から始める。
第1エリア:最初の村(生徒PC・ターミナル)
テーマ:怖くない状態で世界に触れる
最初のクエストはとてもシンプルです。
ls
これだけ。「何かが見える」体験。
mkdir myworld
次に、世界に何かを作る。
ls
そして、変化を確認する。
「自分の行動が反映された」という体験が、ここでの核心です。
難しいことは何もやっていない。でも、確実に何かが変わった。
ゴール:「自分は触れる側の人間だ」という感覚
第2エリア:異世界(Linux環境)
テーマ:構造のある世界に入る
次のステージはLinux環境。
でも、「Linuxを学ぶ」じゃなくて、「別の世界に入ってみる」感覚で進めます。
whoami # 自分は誰か
pwd # 今どこにいるか
ls # 何があるか
mkdir adventure && cd adventure # 冒険に踏み込む
Linuxは怖くない。ただ「構造のある世界」なだけ。
そう感じてもらえれば、このエリアはクリアです。
第3エリア:外界(サーバー公開)
テーマ:自分の世界を外に出す
ここが大きな転換点かもしれません。
「自分の作ったものが、インターネットに存在する」という体験。
echo "hello world" > index.html
cat index.html
これをGitHub PagesやNetlifyなどで公開する。
URL一本で世界中の誰でも見られる状態になる、その実感は思ったより大きいです。
ゴール:「自分の作ったものが外に存在する」
第4エリア:拡張(自動化・仕組み化)
テーマ:世界が自分なしでも動く
最後のエリアは「設計者」の視点。
echo "log" >> log.txt
同じ作業を繰り返さなくていい仕組みを作る。
シェルスクリプト、Python、GitHub Actions。
自動公開、テンプレ生成、ワンクリック実行。
「自分が動かさなくても、世界が動いている」という感覚が目標です。
作業者から設計者へ。
この設計の核心
これはスキル習得ではありません。
転職のための勉強でも、正解を覚える学習でもない。
「行動できる自分を取り戻すRPG」
ITの技術は、手段として後からついてくる。
先に必要なのは、「自分はこの世界に触れていい」という体感だと思っています。
ゲームで言えば、スキルツリーより先に「冒険が楽しい」があるはず。
この設計を積み上げていくと、もはや教材というより「ゲーム型の自己変容システム」になってくる気がしています。
学習ではなく、世界が広がる体験設計。
そういうものを作りたいと思っています。
