SC-88Proを工場出荷状態に戻す方法とLCDコントラストの調整方法
この記事でわかること
SC-88Proを工場出荷状態に戻す方法とLCDコントラストの調整方法
この記事でわかること
- SC-88Proとは何か
- 工場出荷状態に戻す手順
- 初期化するとどうなるか(データが消える注意点)
- LCDの濃度(コントラスト)を変える手順
久しぶりに押し入れからRolandのSC-88Proを引っ張り出してきました。昔たくさん音色を作り込んだ音源モジュールですが、設定をいろいろいじりすぎて「最初の状態が分からなくなった」という状態に。
こういうときは、いったん工場出荷時の状態に戻してしまうのが一番早いです。ついでに、画面が薄くて見づらかったのでLCDの濃度も調整しました。同じように「昔の音源を引っ張り出してきた」という人向けに、手順をまとめておきます。
SC-88Proとは何か
SC-88Proは、Rolandが発売していたMIDI音源モジュールです。パソコンから音を出すための「楽器箱」のようなもので、パソコン側で作った演奏データ(MIDIデータ)を、このSC-88Proに送ると、中に入っているいろんな楽器の音(ピアノ・ギター・ドラムなど)で鳴らしてくれます。
今のパソコンは音源が内蔵されていることがほとんどですが、当時は「良い音を鳴らすための専用機械」として、こうした外付けの音源モジュールがよく使われていました。
工場出荷状態に戻す手順
設定をいじりすぎて訳が分からなくなったときは、買ったときの状態(工場出荷状態)に戻すのが一番確実です。手順は次の通りです。
- SC-88Proの電源を入れる
- 一番下の段にある [SELECT] ボタンを押したままにする
- [SELECT] を押したまま、[INSTRUMENT] の ◀ と ▶ を同時に押す
- 画面に「Init all, Sure?」(初期化する?という意味)と表示される
- [ALL] ボタンを押す
これで工場出荷時の状態に戻ります。
注意点:データは全部消える
初期化すると、自分で作った音色やパフォーマンス、システムの設定などは全部リセットされます。「元に戻せない」ではなく「まっさらな状態になる」というイメージです。
もし今の設定を残しておきたい場合は、初期化する前に「バルクダンプ」というデータのバックアップ機能を使っておくと安心です。バルクダンプで今の設定を一度パソコンなどに保存しておけば、初期化したあとにそのデータを送り返すことで元の状態を復活させられます。
「とりあえずリセットしてみたい」だけなら、バックアップなしでそのまま初期化してしまって大丈夫です。
もうひとつ注意点があります。一部の設定(In Mode、OUT/THRU、IN B Sel.)は、初期化した直後は画面上の表示だけが工場出荷時の値に戻り、実際の中身はまだ切り替わっていない状態になります。これらをきちんと反映させるには、初期化のあとに一度電源を入れ直す必要があります。
LCDの濃度(コントラスト)を変える手順
初期化したあと、画面の文字が薄くて見づらいと感じることがあります。これは「LCD Contrast」というシステム・パラメーターの値を変えることで調整できます。
- [SC-55 MAP] ボタンと [SC-88 MAP] ボタン(PARTボタンの下にある上下のボタン)を同時に押す(システム・パラメーターの設定モードに入る)
- [SC-55 MAP] [SC-88 MAP] を押して、パラメーター名から「LCD Contrast」を選ぶ
- INSTRUMENT の ◀ ▶ で、1〜16の間で値を設定する(数字が大きいほど文字が濃くなる)
- 設定できたら、もう一度 [SC-55 MAP] と [SC-88 MAP] を同時に押して操作を終える
置き場所によって画面の見え方は変わるので、実際の設置場所で見比べながら調整するのがおすすめです。
まとめ
古い機材を復活させるときは、「まず初期化して、まっさらな状態から触ってみる」というのが一番シンプルな進め方です。工場出荷状態に戻したあと、画面の濃さだけ自分の環境に合わせて調整すれば、あとは当時のまま気持ちよく音を鳴らせます。
昔の機材ほどマニュアルを見返す機会が減りがちですが、こうして手順を書き出しておくと、次に触るときの自分がいちばん助かります。
