AIという子供がひとり増えたみたい、と生徒さんが言った話
「AIという子供がひとり増えたみたい」
先日のレッスンで、生徒さんがふとそう言いました。
「絶対に触らないで」と言い聞かせる
その方はAIコーディングで猫カフェのWebサイトを作っています。トップページ、猫の一覧、詳細ページ、ショップページ。スマホ版まで含めた、けっこう本格的な構成です。
作業を進めるなかで、スマホ版のレイアウトを勝手に触られそうになった場面があったそうです。
そこで「絶対に触らないで」とはっきり指示を出したところ、AIはちゃんとそれを守るようになった。
その様子を振り返って出てきたのが、冒頭の言葉でした。
「絶対に触らないで」と指示したスマホ版
たしかに、思い通りに動かない時期があって、根気よく言い聞かせて、少しずつわかってもらえるようになる。その感覚は、子育てにちょっと似ているのかもしれません。
最初の1ページがいちばん大変だった
最初のページはとても苦戦したそうです。文字を直す、余白を揃える、ボタンの内側の余白まで合わせる。指示を一つひとつ出しながら、AIとのやりとりを積み重ねていく。
でも、その1ページ目を越えたあたりから、「息が合ってくる」感覚があったといいます。
2ページ目以降は、明らかにスムーズに進むようになったそうです。
生徒さんが作った猫カフェサイトのトップページ
これは子育てにも通じる感覚な気がします。最初の子は手探りで大変だけど、ペースがつかめてくると少しずつ楽になっていく、あの感じです。
気づけば4日間、約20時間
そうやって指示を重ねているうちに、PC版とスマホ版、あわせて4日間・約20時間かけて、猫カフェのサイトが1つ完成していました。
見たことのないコードが出てきて戸惑う場面もあったそうですが、結果的にはちゃんと直っていた、というエピソードも印象的でした。信頼して任せる部分と、確認する部分。そのバランスも、レッスンを重ねるなかで少しずつ掴んできているように見えます。
猫の一覧ページ。ここまで含めて4日間・約20時間
次はポートフォリオへ
今回できあがったサイトをベースに、次はポートフォリオ制作に進む予定です。
画像や文言を差し替えていく方向で、時短しながら形にしていく。すでに1つ「育てた」経験があるので、次はもう少し余裕を持って向き合えるかもしれません。
AIは道具ではあるけれど、こうして指示を重ね、時にはうまくいかず、少しずつわかり合っていく過程は、たしかに何かを育てる感覚に近いのだと思います。
「AIという子供がひとり増えたみたい」
その一言に、初心者がAIコーディングと向き合ううえでの本質が詰まっている気がしました。
