何度も修正させるほどコードが汚れる|AIコーディングで最初の設計が大事な理由
AIに何度も何度も「ここを直して」「あそこを変えて」と修正させ続けると、最終的にコードはどうなるか。
答えは、たいてい汚くなる。
修正のたびに視野が狭くなる
AIは「ここを直せ」と言われたとき、全体設計より「この差分をどう変えるか」を優先する。それを繰り返すと、最初は整理されていたコードがパッチワーク状態になっていく。
要件Aを修正する → 要件Bに影響が出る → またAIに直させる → 別の部分に影響が出る。この連鎖が続くと、誰も全体を把握していないコードができあがる。
「一発で作る」の方が品質が高い理由
逆に、最初から「どういう仕様のものを作るか」を完璧に決めてから実装させると、AIが全体を見渡した上でコードを書く。
そのためには、プロンプトを書く前に設計を考える必要がある。これは一見遠回りに見えるけど、最終的なコードの質が全然違う。
人間に例えるとどう見える?
反復修正が品質を下げるのは、AIに限った話じゃない。
建築の例:施主が「ここ直して」「あそこ改造して」と何度も修正依頼する現場。修正のたびに配管や電気配線が複雑になって、最終的には「全部壊して建て直した方がいい建物」になる。
編集の例:「ここ直せ」「あそこ変えろ」と何度も修正が入る原稿。前のシーンとの矛盾が増えて、最初から構成を決めて書いた方が通る話になる。
料理の例:「塩辛い」「甘い」「辛い」と何度も味付けを修正される料理。その度に香りが飛んで素材の味が死んで、レシピを最初に決めて一発で作った方が美味い。
共通するのは「細切れの修正が全体視点を失わせる」ということ。
教室でやるなら比較させてみる
「要件を曖昧なまま修正させ続けるグループ」と「要件を最初に完璧に決めてから一発で実装するグループ」に分けて、最後に両方のコードを見比べさせると、差がはっきり出るかもしれない。
AIだからこそ、「最初の設計が品質を決める」という原則が、より鮮明に見えてくる。
関連記事
TAG
