【AIログ解説】「読みにくい」の一言がCSSの仕様書になる|言葉で設計するWeb制作の新しい形
この記事でわかること
- ── STEP 1 ── 今日起きたことの記録
- ── STEP 2 ── Claudeの判断プロセス
- ── STEP 3 ── 実行されたコード(CSS)
- ── STEP 4 ── ターミナルログ
- ── STEP 5 ── 何が起きたのかの解説
- 「言葉が仕様書になる」とはどういうことか
「すごいな。どんどんCSSが改善されて、ただClaude Codeに喋るだけで」
今日一日の作業を振り返ってそう言われた。確かにそうだ。
この記事では「言葉が仕様書になる」という現象を、実際に起きたことをもとに解説する。
── STEP 1 ── 今日起きたことの記録
今日のWeb制作に関する作業をすべて並べるとこうなる。
「ベタっとしてる、改善して」
→ サムネイルデザインが変わる(半透明の円・ドットグリッド追加)
「目次の各項目に改行を入れて読みやすくしたい」
→ .sisan-summary li の margin-bottom が 0.3em → 0.85em に
「ここも読みづらい」
→ .sisan-body ol li にカード風スタイルが追加される
「リンクができない」
→ Obsidianリンク → WordPress URL への自動変換スクリプトが生まれる
すべて「言葉で依頼しただけ」だ。
── STEP 2 ── Claudeの判断プロセス
それぞれの依頼を受けたとき、Claude Codeの中では以下が起きていた。
「ベタっとしてる」を受け取ったとき
- 「ベタっとしてる」=平坦でメリハリがない、と解釈
- デザイン原則「視覚的階層」を参照 → 奥行きを出す要素が必要
- 半透明の円・ドットグリッド・テキストシャドウを追加するコードを生成
「読みにくい」を受け取ったとき
- スクリーンショットから
.sisan-summaryのリストが詰まっていると判断 - 該当のCSSを
obsidian_to_wp.pyから検索 margin-bottomとline-heightを調整するコードを生成- 全記事への影響を認識 → 一括更新が必要と判断
── STEP 3 ── 実行されたコード(CSS)
/* 修正前 */
.sisan-body li { margin-bottom: .45em; }
/* 修正後 */
.sisan-body li { margin-bottom: 1em; line-height: 1.8; }
.sisan-body ol li {
background: #f0f7f6;
border-left: 3px solid #4d8c88;
padding: .6em .8em .6em .6em;
border-radius: 0 6px 6px 0;
margin-bottom: .7em;
}
テキストで「読みにくい」と言った結果、このCSSが生成された。
── STEP 4 ── ターミナルログ
ID:734 → 200 Claude Codeに「知り合いの情報」を...
ID:740 → 200 Claude Codeの「メモリ」はどこに...
ID:742 → 200 Claude活用ログ|2026-04-22|...
ID:745 → 200 AIがサムネイルを自動生成する裏側...
ID:754 → 200 ObsidianのグラフビューとWordPress...
ID:756 → 200 AIの記事投稿はなぜ速いのか...
ID:764 → 200 【AIログ解説】「スマホで読みにくい」...
7記事が数秒で一斉更新された。
── STEP 5 ── 何が起きたのかの解説
「言葉が仕様書になる」とはどういうことか
従来のWeb制作の流れはこうだ。
要望(言葉)
→ デザイナーがデザイン
→ エンジニアが仕様書を作成
→ コーダーがCSSを書く
→ 確認・修正
→ 反映
この流れが今日はこうなっていた。
要望(言葉)
→ Claude Codeが仕様を解釈
→ CSSを生成
→ 全記事に反映
間に入っていた人間のステップが消えた。「言葉」が直接「コード」になっている。
なぜこれが可能なのか
Claude Codeは膨大なデザイン・CSSの知識を学習済みだ。
「読みにくい」という言葉を受け取ると、それがどのCSSプロパティの問題なのかを推論できる。marginなのかline-heightなのかfont-sizeなのか。スクリーンショットがあればさらに精度が上がる。
これは「言葉の意味を理解して、コードに翻訳できる」という能力だ。
一度直すと全記事・全将来記事に効く
今日のCSSの変更はすべて obsidian_to_wp.py の ARTICLE_STYLE という定数に書かれている。
ARTICLE_STYLE = """
<style>
/* ここに書かれたCSSが全記事のHTMLに自動で埋め込まれる */
</style>
"""
一箇所直せば:
– 今日更新した7記事 → 即座に反映
– 明日以降に書く記事 → 最初から新しいスタイルが適用
「仕組みを直す」と「全部が直る」。 これが設計の力だ。
「喋るだけ」の本当の意味
「喋るだけでCSSが改善される」というのは少し正確ではない。
正確には:
「喋るだけで、コードを書き・実行し・全記事を更新するという一連の作業が完了する」
Claude Codeはその間に:
– ファイルを開いて読み
– 問題箇所を特定し
– コードを書いて
– ファイルを保存し
– 7本のAPIリクエストを送り
– 結果を確認している
「喋るだけ」に見えているのは、これらがすべて人間の目に見えない速度で処理されているからだ。
まとめ
- 「ベタっとしてる」「読みにくい」という言葉がそのままCSSの仕様書になる
- Claude Codeが言葉→仕様→コード→実行を一気通貫で処理する
- 一度CSSを直すと全記事・全将来記事に自動で適用される
- 「喋るだけ」の裏では複数のファイル操作とAPI通信が走っている
これはWeb制作の作業フローが根本から変わっていることを意味する。
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