序論:「コードが書けるエンジニア」の終わり
2026年、フリーランスエンジニアのM氏はラズベリーパイを自宅サーバーに仕立て、株式情報の自動収集システムを動かしている。毎朝、AIが選別したニュースとチャートが手元に届く。コードは書いたが、もう書く必要はない。
これはエンジニアとしての「勝利」だろうか。それとも、自分の仕事を自分で消した「自壊」だろうか。
答えは、どちらでもない。これは「問いの立て直し」の始まりだ。
AIが台頭するこの時代、「何ができるか」という問いはもはや競争軸にならない。AIも同じことができるからだ。本当の問いは「何を握るか」に移っている。構造か、主観か、非合理か――。
この連載は、フリーランスエンジニア・M氏との対話から生まれた「新時代のコンパス」である。技術の話であり、人間の話であり、2030年の生き方の話だ。
この連載で扱うテーマ
- 自動化と効率化——ラズベリーパイ・株式AIの実践
- 低レイヤーへのシフト——OS・アーキテクチャを人間が握る
- スペック駆動開発(SDD)——仕様書でAIを制御する
- 2030年の社会像——「お祭り」としての人間の役割
- 主観の資産化——Obsidianという違和感の貯蔵庫
- AI Quest——構造化思考を次世代へ
- 結論——合理はAIへ、非合理は人間へ
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