Raspberry Pi × MML × SC-88 小さなラズパイで“あの音”を鳴らす!レトロDTM再現プロジェクト
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こんにちは、カッシーです。
今回はちょっとマニアックで、でもめちゃくちゃ楽しい遊び。
Raspberry Pi(ラズパイ)で MML の曲を SC-88風の音で鳴らす
という“レトロDTM実験”の紹介です。
🎯 今回のゴール
[MML] → (変換) → [MIDI] → (FluidSynth) → [SC-88風SoundFont] → 🎧音が鳴る!
図解イメージ:
┌─────────┐ ┌────────┐ ┌─────────────┐
│ MMLで作曲 │→│ MIDI変換 │→│ SC-88風音源 │→スピーカー
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ラズパイの小さな箱から「昔のゲームの音」が鳴り出す感動…。
それが今回の企画です。
🟦 MMLとは?

MML(Music Macro Language)は文字で曲を作る作曲方法。
昔のQX3やPCゲームでよく使われていました。
t120 o4
c d e g e d c
これ、たったこれだけでメロディになるんです。
DAWより気軽で、コード一行で曲が変わるお手軽さが魅力。
🟦 SC-88風SoundFontとは?
Roland SC-88 の音をもとにして作られた 音色データ(.sf2) のこと。
- SC-88をそのままコピーしたわけではない
- でも「非常に似た雰囲気」が出る
- ラズパイで読み込むとソフトウェア音源として使える
SC-88(実機)
↓ サンプリング
SoundFont (.sf2)
↓
FluidSynthで再生
という流れです。
🟦 用意するもの
- Raspberry Pi(初代〜OK、Pi3以上なら快適)
- Raspberry Pi OS
- スピーカー or ヘッドホン
- SC-88風SoundFont(例:SC-88.sf2)
- MMLツール(例:sakuramml)
🟦 ラズパイへのインストール手順
① FluidSynth を入れる(音源エンジン)
sudo apt update
sudo apt install fluidsynth
② MML → MIDI 変換ツールを入れる
例:SakuraMML
sudo apt install sakuramml
③ SoundFontをラズパイへ保存
例:
/home/pi/soundfonts/SC-88.sf2
④ MML を MIDI に変換
sakuramml my_music.mml -o my_music.mid
⑤ SC-88風の音で鳴らしてみる!
fluidsynth -a alsa ~/soundfonts/SC-88.sf2 my_music.mid
🎉 ラズパイから90年代の音が鳴り始めます!
🟦 実機SC-88と比べると?
| 比較ポイント | 実機SC-88 | ラズパイ+SoundFont |
|---|---|---|
| 音質 | さすが本物 | 「かなり似てる」レベル |
| レイテンシ | ほぼ無し | 少しある場合あり |
| 価格 | 中古3〜4万円 | ラズパイだけでOK |
| 大きさ | 大型 | 手のひら |
| メンテ | コンデンサ劣化あり | メンテ不要 |
“完全に本物の音にしたい”なら実機が勝ちますが、
“雰囲気を楽しみたい、レトロ曲を鳴らしたい”なら
ラズパイ+SoundFontで十分すぎるレベル。
🟦 なんでこれが面白いの?
- 文字で作曲するのが楽しい
- 小さなラズパイが「DTM音源モジュール」化する
- SC-88風の音が鳴って懐かしさ全開
- 省スペースで安い
- Gitで曲管理できる(最強)
特にゲーム音楽好きには刺さる世界観です。
🎉 まとめ:ラズパイは現代の“小さな音源モジュール”
今回の企画は、
- ラズパイ
- MML
- SC-88風SoundFont
この3つを組み合わせるだけで、
自分だけのレトロDTM環境 が作れるという話でした。
手のひらサイズのラズパイから
SC-88のような音が鳴り出すのは本当に感動します。
興味があれば、ぜひ試してみてください!
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