Claude Codeの「出力スタイル」ってなに? セッションに着せる「役割と性格」の服

Claude Codeの「出力スタイル」は、セッションに着せる「役割と性格」の服です。服はクローゼット(フォルダ)にしまってあるので、セッションを消しても、/clear しても、服そのものはなくなりません。私が秘書のセッションに実際に聞いた4つの疑問を、会話のまま、公式ドキュメントで確かめながらまとめました。

はじめに

私はClaude Codeのセッションを「秘書」「設計」「整理」のような役職に分けて使っています。それぞれに性格をつけるのに使っているのが「出力スタイル」です。

使い始めてしばらくして、ふと疑問がわきました。そこで、いつも使っている「秘書」のセッションに聞いてみました。

Q1. 出力スタイルってなに?

casio
そもそも、出力スタイルってなんなの?
秘書
ひと言でいうと、AIへの指示をまとめたテキストファイルです。私が「秘書」としてふるまえるのも、そのファイルに「あなたは秘書です」と書いてあるからなんですよ。
casio
ファイルなんだ。どこにあるの?
秘書
~/.claude/output-styles/ というフォルダです。私のファイルは hisho.md という名前で、ファイル名がそのままスタイルの名前になります。

公式ドキュメントでは、出力スタイルは「セッションのすべての返答について、Claudeの役割・口調・返答の形を決める指示のまとまり」と説明されています。中身はふつうのMarkdownファイルで、ユーザー共通の ~/.claude/output-styles/ か、プロジェクトの .claude/output-styles/ に置きます。

秘書のスタイルは、こんな書き出しです(一部を省略しています)。

---
name: hisho
description: 中枢セッション「秘書」。日々の用件・連絡・予定の窓口
keep-coding-instructions: true
---

# あなたは「秘書」
その日に飛んでくる用件を受けて、手早く片づける窓口。

このほかに「報告は結論から」「送信は本人だけ。こちらは下書きまで」「選択肢はチェックボタンで聞く」といった約束を書いています。選んだスタイルの指示は、毎回のやりとりと一緒にAIへ送られます。だから、毎回「あなたは秘書です」と説明しなくても、秘書として動いてくれるんです。

Q2. どういう言葉の由来? セッションにスタイルを当てるもの?

casio
「出力スタイル」って、どういう意味なの? セッションにスタイルを当てる、みたいなこと?
秘書
英語の Output Style は、直訳すると「出力の書きぶり」です。名前のとおり、答え方を切り替えるための機能です。
casio
書きぶりなのに、秘書の性格まで変わるの?
秘書
中身は「AIへの指示」なので、書きぶりだけでなく、役割や性格も変えられるんです。

Claude Codeには、最初から4つのスタイルが用意されています。

スタイル 変わること
Proactive 細かいことを聞かずに、すぐ作業を始める
Concise 前置きやまとめを省いて、結果から答える
Explanatory コードの選び方の理由を「Insight」として説明する
Learning 説明に加えて、一部のコードを自分で書かせてくれる

公式ドキュメントにも、「ライティングアシスタントやデータ分析の担当など、ソフトウェアエンジニア以外のものにもできる」とあります。

CLAUDE.mdとの違い

casio
フォルダに置く CLAUDE.md とは、何が違うの?
秘書
CLAUDE.md は「その部屋の地図とルール」、出力スタイルは「その人の役割と性格」です。部屋に貼ってある案内図と、その人が着ている制服、というイメージですね。
  • CLAUDE.md:その部屋(フォルダ)の地図とルール。どのスタイルを選んでいても読み込まれる
  • 出力スタイル:その人の役割と性格

同じ部屋(フォルダ)にいても、秘書の制服を着ているか、設計の制服を着ているかで、ふるまいが変わります。

Q3. スタイルを当てているセッションを消したらどうなる?

casio
スタイルを当てているセッションを消したら、どうなるの?
秘書
服(スタイルのファイル)は消えません。消えるのは、そのセッションの会話の中身だけです。服はクローゼット(フォルダ)にしまってあって、セッションはそれを着ているだけなので。
casio
じゃあ、新しいセッションでも同じ秘書になれる?
秘書
同じスタイルを選べば、同じ性格で動けます(ターミナルなら、そのフォルダでは自動で引き継がれます)。ただ、前の会話の記憶はありません。続きが必要なことは、メモやカードに書いておくと安心です。

ここで、思っていたのと違ったこと

調べてみて、少し意外だったことがあります。

私は、スタイルは「セッションに付くもの」だと思っていました。でも公式ドキュメントでは、選んだスタイルはプロジェクトの設定ファイル(.claude/settings.local.json の outputStyle)に保存される、と書かれています。つまり、ターミナルで使う場合は「フォルダ単位の設定」です。

一方、私が使っているデスクトップアプリでは、同じフォルダの中でも、秘書・設計・整理とセッションごとに別のスタイルを選べています。デスクトップアプリ側で、セッションごとに選べるようになっているようです。

使っている環境によって、「どこに付くか」が違うかもしれません。迷ったら、自分の環境で一度確かめてみてください。

クローゼットに制服がかかっていて、秘書のキャラが着替えている。消しゴムで消えたのは会話だけ

Q4. /clear したら、また呼び直さないといけない?

casio
ある性格を持たせたセッションで /clear したら、また呼び直さないといけないの?
秘書
呼び直しは要りません。/clear で消えるのは会話の中身だけで、スタイルの選択はそのまま残ります。実際に私も、/clear のあとも秘書のままでしたよね。
casio
たしかに。CLAUDE.md はどうなるの?
秘書
CLAUDE.md やメモリ(記憶のファイル)は、ファイルから読み直されます。会話をリセットしても、服と部屋の案内図はそのまま、というイメージです。

注意:スタイルは「お願い」であって「強制」ではない

秘書
ひとつだけ注意があります。スタイルはあくまでAIへのお願いなので、必ず守られるとは限りません。

公式ドキュメントにも、同じ趣旨の注意があります。「毎回必ずこうしてほしい」ことは、フック(決まったタイミングで自動で動く仕組み)を使います。

  • 何を知っておくか:CLAUDE.md
  • どう答えるか、どんな役割か:出力スタイル
  • 必ず起きてほしいこと:フック

この3つを組み合わせると、AIにかなり安心して仕事を任せられるようになります。

まとめ

  • 出力スタイルは、AIへの指示をまとめたテキストファイル。セッションに着せる「役割と性格」の服
  • 名前の由来は「出力の書きぶり」。でも中身は指示なので、役職や性格もつけられる
  • セッションを消しても、/clear しても、服(ファイル)はなくならない
  • CLAUDE.mdは部屋の案内図、出力スタイルはその人の制服
casio
制服を着せるだけで、同じAIが秘書にも設計担当にもなるんだね。
秘書
はい。毎回の説明に疲れてきたら、ぜひ1着つくってみてください。

関連記事:AIに「部署」をつくったら、自分の「中枢」ができた

参考:Output styles(Claude Code 公式ドキュメント)

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