WordPressは終わったのか?2026年の現状と、これからの付き合い方
「最近、WordPressってどうなんですか?」
そう聞かれることが増えました。結論から言います。
WordPressは落ち目ではありません。ただ、役割が「作る道具」から「運用し続ける土台」に変わりました。
シェアは下がっている。でも1位のまま
W3Techsの数字(二次記事経由)では、世界の全サイトに占めるWordPressの割合は次のとおりです。
- 2025年中ごろ:43.6%
- 2026年10月:40.2%
少し下がっています。ただ、CMS(管理システム)が分かるサイトだけで見ると、約58.7%。2位のShopifyは5%台で、差はまだ大きいです。
なお、測り方で数字は変わります。HTTP Archiveの調査では33%台。「4割」は目安として読んでください。
2026年5月、WordPress 7.0が出た
大きな変更は2つです。
- AIの土台が入った:管理画面からOpenAI・Gemini・Claudeなどの接続先を設定できる
- 管理画面が刷新された:2013年以来の大きな見た目の変更
目玉だったリアルタイム共同編集は、直前の5月に外されて次の7.1へ回りました。
「AIで追い風」は、半分だけ本当
ここが、世間の言い方と少し違うところです。
WordPressにはAIエージェントが操作するための仕組み(Abilities API と MCP Adapter)が用意されました。ただし、
- MCP Adapterはコアに入っておらず、別プラグインで、まだ1.0前
- 何ができるかは、各プラグインが「操作」を登録した分だけ。素の状態では読み取り3つ程度
- AIは「ログインしたユーザー」として動くので、権限の設計が必須
つまり今は、AIが使える土台ができた段階です。魔法のように全部やってくれるわけではありません。
「作るだけ」は安くなる。「続ける」は残る
AIやノーコードで、サイトを作る単価は下がっていきます。
一方で、公開したあとの仕事は消えません。
- プラグインやWP本体の更新
- 脆弱性への対応
- バックアップと復元
- 小さな直しと、文言・画像の差し替え
実際、クライアントさんのサイトで頼まれるのは、公開後の小さな直しがほとんどです。
たとえば、ある会社さまのサイトで料金表の画像を差し替えた時のこと。作った時の構造を覚えていたので、すぐに直せました。そして、とても喜ばれました。
作業そのものは地味です。でも、「どこに置いてある何を、どう変えれば本番に反映されるか」を知っている人がいると、小さな直しが止まりません。
作った時のことを覚えていて、公開後も見ている人がいる。これは、新しく作る力とは別の価値だと感じています。
プラグイン由来の脆弱性は、今もWordPressの弱点です。だから「作って終わり」ではなく、「見続ける人」に価値が移ります。

まとめ
| 見方 | 2026年の答え |
|---|---|
| シェア | 微減。でも1位は揺るがない |
| AI | 土台はできた。使えるかはプラグイン次第 |
| 仕事 | 作るより、運用・保守・改善で差がつく |
WordPressを選ぶかどうかより、誰が・どう見続けるかを決めておくこと。これがいちばん大事だと思います。
道具は死にます。WordPressも、いつかは別の何かに置き換わるかもしれません。でも、サイトの構造と、見続けるという運用の考え方は残ります。だから私は、道具の流行より先に、そこを大事にしたいと思っています。
出典:
– Barn2「WordPress market share 2026」
– Raidboxes「WordPress 7.0」
– WordPress Developer Blog「From Abilities to AI agents: introducing the WordPress MCP Adapter」
